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☆サーフボードの簡易的な補修法とは☆
サーフィンを楽しむためには、なくてはならないサーフボード。
楽しく遊んでいる時は気づかないけど、ふと見ると、知らない間に、ヒビや、ヘコミが・・・・・
少し凹んでいる位でしたら、問題ないでしょうが、ヒビや割れ、とくに欠けている時などは、
ボードに海水が入ってしまって大変な事に・・・
大きなキズや、割れなどは、専門のショップに修理をお願いするのが一番なのですが、
(割れはボード自体の強度がおちますのでとくに)
それほど大きくない小さな気になるキズや、ヒビなど自分で直せるようでしたら、
やってしまいましょう。
ついでに、あなた好みの色に変えたり、絵を入れる事だって出来ちゃいますよ。。
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☆サーフボード リペア(修復)
サーフボードは、ウレタンフォームや、スタイロフォームなどの、材質から整形されて、
その表面に樹脂などをまかれている物が多いと思います。
(他にも木製の物や、特殊なプラスチック製のものもあります)
まず、そのキズ等が、どの程度なのかを判断します。
表面の樹脂部分のはがれ、小さいひび割れ、平らなところの凹みなどでしたらあなたでも治す事は出来ると思います。
ボードが完全に折れてしまっていたり【ストリンガー】とよばれるボードの中心の木の部分にまでかかっている様な
キズは無理をせず、専門の人に相談するか、お任せしましょう。
◆必要な道具と材料◆
・クリアレジン(樹脂) ・わりばし
・硬化剤 ・紙コップ
・軍手もしくはビニール袋 ・マスク
・刷毛(ペイントに使うものとは別のもの) ・ウエス
・アセトン(洗浄剤) ・マスキングテープ・はさみ等
・ガラスクロス(ファイバークロス)
・紙やすり 80番〜240番 耐水ペーパー 400番〜800番
(DECANT(デカント)というところからでている、リペアーキットにセットになっています。
材料はホームセンターなどでもバラで購入する事ができると思います。)
DECANT リペアーキット
では、いきますよ。
サーフボードの修復作業で、基本的な作業となります、【ラミネット処理】と呼ばれる方法です。
浅いキズ、ヒビ割れや、少々の樹脂のはがれ等は、この方法で充分だと思います。
ファイバークロス(ガラスクロス)ボードに貼り付けて樹脂で固めてしまうという方法で、
これは、自動車のFRP(外品のエアロパーツなど)の修理の時にも使う方法で、
知っておくといろいろ応用が出来ると思います。
☆下処理
家具などをペイントする時と同じで、樹脂の密着を良くするために、あし付け作業をおこないます。
まず、アセトン(洗浄液)でキズとその周りを広めにキレイに清掃・拭き取りをします。
【脱脂作業】
80番〜240番のペーパーで表面に傷をつける程度ボードをけずってあげます。
(下のペイントが出てこない程度で、深く削り過ぎないようにします)
次に、キズより一回り大きめのファイバークロスを用意しておきます。
(大きさに合わせてカットしておく。あし付けの範囲より大きくならないように)
あし付けが終わりましたら、もう一度アセトンで脱し作業をしておきます。
☆樹脂の調合
樹脂と硬化剤を紙コップを使って混ぜます。
量としましては、樹脂50t程度に4〜5滴の硬化剤で充分です。
(傷の面積によって異なりますが、調合の比率としてはこれぐらいです)
樹脂に対して硬化剤を多く入れすぎてしまうと発熱し、
発火する事がありますので、充分注意して硬化剤は少なめに使うようにします。
わりばしを使ってよく混ぜ合わせます。
この時出来るだけ気泡が出来ないようにしておきます。
☆ファイバークロスをはる
樹脂の調合が出来ましたら、先にあし付けしておいたところに刷毛を使って塗っていきます。
多く塗っても意味がありませんので、うすくすこ〜しモル程度に塗っておきます。
次にファイバークロスをその樹脂の上にのせて、わりばしで押え付けます。
(ファイバークロスに樹脂がしみ込んでいるが変わってきます)
しっかりと全体に押え付けられたら、(しっかり付いていないと強度が落ちます)
その上からもう一度、樹脂をのせます。
刷毛でしみ込ませていくように、また、気泡が出来ないように塗っていきます。
これによって、ファイバークロスの網目も目立たなくなり強度も増してきます。
注意する点は気泡を完全に抜いておくという事です。
気泡が残っていると樹脂の強度がなくなり、
割れや、剥がれの原因になってしまいます。
また、たれてしまったり、必要以上に盛り上がってしまうようでしたら、
まだ軟らかいうちに、カッターなどで切り落としておきます。
この時、ファイバークロスがでない程度にしておきます。
この樹脂を塗る作業は気温や硬化剤の量によっても異なるのですが、
調合した樹脂の使える時間【可使時間】は比較的短いものになっています。
大事なボードでの失敗を避けるためにも、一度違うところで練習してみて
作業の流れや、樹脂の乾燥の状態など、ポイントをつかんでおくと良いかもしれませんね。
クロスのめが目立たなくなり、気泡がすべて抜けているようでしたら、
そのまま完全に乾くまでおいて置きます。
季節・気温によって異なりますが、半日から一日くらいでしょうか。
指(つめで)コンコンとたたいてみて、ベタベタしていない様でしたらOKです。
☆表面を仕上げる
完全に乾いている事が確認できましたら表面を仕上げていきます。
気泡もなく、必要以上に盛り上がっていないようでしたら、
耐水ペーパー400番をブロックに巻いて形を整えるように研いでいきます。
いきなり全体をゴシゴシ研ぐのではなく、ブロックをボードに真っ直ぐあてて、
高いところから少しずつ整形していきます。
全体がなめらかになってきたら、ペーパーの番数を上げていき、
仕上がりが気にならないようでしたら完成です。
削りすぎてファイバークロスが出て来るようでしたら、
もう一度樹脂でコーティングしてあげて、乾燥後整形してあげます。
☆ペイントする
サーフボードの応急処置としましては、【リペアテープ】や【キッチンテープ】というものがあって、
そのままで使用されている方もおられますので、見た目が気にならず、速く遊びたいという方は
このままでも良いのですが、せっかくですからペイントもしちゃいましょう。
あくまで簡易的なペイント方法としまして、
エアーゾール(缶スプレー)によるペイント方法です。
ボードの特性上、ウレタン塗料(軟化剤入り)で仕上げたいところなのですが簡易的なペイントということで、
少々金額的には高くなりますが、自動車のバンパー用の缶スプレーを使ってペイントしていきます。
こちらも作業工程や大事なポイントは家具をペイントする時と同じです。
違いは刷毛で塗るか、缶スプレーで塗るかというところだけです。
今回は小さなヒビの補修をしましたので、全体を塗るのではなく、
その補修したところのペイント方法【ボカシ】塗りです。
この【ボカシ】なのですが、その塗りたい物の色とかなり近い色でないと上手くぼかす事ができません・・・・。
バンパー用の塗料でサーフボードに合う近い色が見つかればいいのですが
どうしてもみつからない時は、大きく塗っていくか、ガーデニングペイントで紹介しました
【ステンシル】をつかって絵を描いてみるという方法に変えてみます。
ステンシルを使ってのペイント方法はこちら
【ステンシル】を使う場合は筆で描いた物にクリアーコーティングでもいいですし
同じ絵で、色によって切り取る部分を変えて、スプレーでペイントするのも楽しいと思います。
絵を描いた場合、その絵の部分が膨らみますので、一度クリアーで仕上げをしておいて
乾燥後1000番のペーパーでブロックを使って平らにしておき
もう一度クリアーを塗ってあげるととツルッとした仕上がりになります。
中磨ぎをしますので1回目のクリアーは時間をかけて少し厚くしておくと、剥げる心配がないですね。
☆缶スプレー
今回は、ファイバークロスを使用した補修でしたので、FRPのバンパーの補修ペイント方法でやってみます。
◆必要な道具と材料◆
・上塗り用スプレー(近似色) ・ボカシ用スプレー
・クリアースプレー(メタリック・パールの場合) ・ウエス
・FRPプライマー
・コンパウンド(粗め〜極細め) ・マスキングテープ
・耐水ペーパー400番〜2000番
・アセトン(洗浄剤) ・マスク
まずは、アセトンを使用してボード全体を掃除します。【脱脂作業】
次にあし付け作業。400番のペーパーで先ほど修復した部分を軽く研ぎます。
そして、800番のペーパーで、修復した部分とその周りを研ぎます。
(ムラなく均一に研いでおきます。
一度空拭きすると、ペーパーのあたっているところが白くなっている事がわかると思います。
今回使用するのが缶スプレーなので、スプレーガンで塗装した時よりも完成後のペーパー目が出やすくなります。
ですからこの段階でペーパーの目はその上の番ていのペーパーで消しておきます)
そうしましたら、800番のペーパーの周りを1000番から2000番のペーパーで広めに、あし付けをしておきます。
ここは仕上がりの部分になりますので深い傷が入らないように慎重に均一に。
あし付けが終わりましたら、アセトンを使用してボード全体を掃除します。【脱脂作業】
いよいよペイントです。
その前に余分なところに塗料が飛ばないように、マスキングをしておきます。
ペイントする範囲を考えて、その範囲を広めに取り、まわりをマスキングします。
(範囲を狭くしてしまうと、ミストや、ペイントが切れた状態になってしまって、
区切ったように線が入ってしまいますので、広めに取っておきます)
終わりましたら、アセトンを使用してボード全体を掃除します。【脱脂作業】
できましたらFRPプライマーのスプレーをよく振ります。
攪拌用の玉が入っていますのでその玉がカチカチいいだしてから20秒くらい振ります。
よく混ざったら、ファイバークロスで補修したところに薄く数回に分けて塗ります。
プライマーは補修したところだけでいいです。
15分くらい乾燥させて、上塗りのペイントです。
缶をよく振って、塗料を攪拌します。
塗りたいところから15cm〜20cmほど離して一度に厚塗りしないように
周りの色調を見ながらサラッと吹いていきます。
ボカシ塗装ですので、手首を使ってまわりは振るように外へ散らしていきます。
缶スプレーはペイントする毎に缶を振って塗料を攪拌してあげてください。
補修したところが分からなくなり、まわりと色がなじんでくればOKです。
そのまま少し乾かします。
☆クリアー(メタリックの場合)
全体に色調が整いましたら、クリアーで仕上げます。
塗り方としましては、白や、赤、青色といった単色(ソリッドカラー)と同じですので、
ソリッドの仕上げの方はここから始めてみてください。
今度は色を止めるだけでなく、一緒にツヤを出していく必要があります。
基本的なスプレーの操作方法は変わりませんが、
先ほどより、スプレーの噴射状態(パターン)を多めに重ねていきます。
それでもつやが出にくい場合は、少し距離を近づけて気持ちゆっくり、スプレーを動かすようにしてみてください。
仕上げになりますのでペイントした周りがザラザラしないように塗っていきます。
1回目より2回目、2回目より3回目というように塗る面積を少しづつ広げていく事でざらざらが馴染んできます。
全体のツヤの感じがよくなりましたら、
その周りのポツポツした部分を【ぼかし剤】でなじませてあげます。
ボカシ剤は非常にタレやすくなっていますので慎重に距離を保ちながら
周りの様子を見て薄く数回に分けて塗っていきます。
ペイントのキワが分からなくなりましたら、マスキングをゆっくり剥がして乾燥させます。
季節や気温によって異なりますが、1日ほどあれば乾いていると思います。
仕上がりに問題が無ければ完成です。
ミストやゴミが気になる時はコンパウンドをTシャツなどの柔らかいウエスに少量とって磨いてあげてください。
この時、ペイントのボカシ際(最後のボカシ剤でなじませたところ)は塗膜がすごく薄くなっていますので
触らないようにするか、極細めのコンパウンドで力を抜いて優しく撫でる様にして下さい。
簡易的な補修方法ですが、これで暫くはサーフィンを楽しめます。
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