|
サイトマップ
|
☆家具を実際にペイントしてみる☆
ペイントする前の家具の下準備(表面処理・塗料の用意・養生)がととのいましたら
いよいよペイント作業のはじまりです。
(家具の表面はなめらかになっていますね?家具のまわりはしっかり養生できていますね?)
もう一度、すべてを確認して作業にはいりましょう。
比較的、家具としてはペイントしやすい“イス”をペイントしてみましょう。
(表面処理の工程の続きから)
☆家具ペイント (イス編)
【スポンサードリンク】
◆必要な道具と材料◆
・水性ペイント塗料 (木部用・色はお好みで)・水
・塗料容器
・刷毛
・長めの棒か割り箸
・ペイントする家具
まず、塗料の容器のフタを開けて、塗料を棒等でよくかき混ぜます。
容器を上下に振って混ぜてもいいのですが、中身が分離している事もありますので直接混ぜます。
(かくはん作業)
(分離している場合など棒で混ぜると実際の塗料の色とは違う色、少し白っぽい色で渦ができます。
下のほうの塗料をすくい上げる感じで容器内をまんべんなく混ぜます。渦が消えればOKです。)
よく混ざったら、塗料容器に入れて少しうすめます。
(容器に入れる量は塗料をうすめた状態で、容器の半分くらいか、それ以下にしておきます)
◆水性塗料→容器に入れた塗料のだいたい1割くらいの【水】でうすめます。
◆油性塗料→容器に入れた塗料のだいたい1割くらいの【ペイントうすめ液】でうすめます。
いずれも、塗料にあったもの(希釈剤)をつかいます。
違うものを使うと混ざりません。いつまでも分離した状態になったり、塗料がおかしな事になります。
・【ベタ塗り】をする場合は、うすめずにそのまま使いますが、乾燥までに時間がかかってしまいます。
★塗料は季節や気温によってもそうなのですが、
ペイントする際の【膜厚】(塗料ののせ具合)によっても乾燥の時間はかわってきます。
一度にベターっと膜厚をつけてしまうと、塗料の中の【溶剤】がぬけるのに時間がかかってしまい、
結果的に乾燥時間が遅くなります。
また、表面がさきに乾燥してしまって中がいつまでもやわらかい状態になってしまったり、
乾燥後、表面がポツポツと穴があいた様になってしまったりします。
塗料は、一度に厚塗りせず、薄く何回かに分けてペイントする事が最終的に
きれいに仕上がり乾燥も早くなりますので、【ベタ塗り】はおすすめできません。
塗料がよく混ざったら、家具の表面を少し掃除します。(ほこりや、大きなゴミを取る程度)
きれいなウエスや刷毛を使いましょう。
新しい刷毛は毛がよく抜けます。
ペイントしている時に毛が抜けると家具にはり付いて、きれいに仕上がりません。
ここで、毛をさばいておきましょう。
やり方は、刷毛の毛の根元に親指を押し当てて端から端へスライドさせます。
毛が広がりバサバサと取れていきます。何度か繰り返して、抜けなくなってきたらOKです。
|
それでは刷毛に塗料をとります。刷毛の毛さき2分の1程度まで容器(塗料)につけて塗料容器のまわりで良くしごきます。
塗料が刷毛から“ボタボタ”と落ちるほどついていると厚塗りになりますしこぼれるほうが多くなってしまいます。
容器のふちで刷毛を“パンパン”と2〜3回たたいてみると適度な量になりますよ!
刷毛の毛さきがつぶれないように、そして、こぼれない様に!
☆家具にペイントしていきます。
始まりは上の方から!
最初の一回目は、うすく“すける”程度。
家具に塗料をなじませていきます。(すて塗り)
このとき、“はじいた”様になるようでしたら、塗料がよく混ざっていないか、
家具に油脂のようなもの(手の汗など)ついている可能性があります。
このまま続けて作業していってもきれいには仕上がりませんので、一度ウエス等でふき取ります。
もう一度塗料をよく混ぜて塗ってみます。それでも同じ様になるようでしたら、
【ラッカーシンナー】(ラッカーうすめ液)で家具をふいてみてください。
|
ラッカーシンナーをウエス等にしみ込ませて、家具全体をふきます。
もちろん手袋を着用して素手で家具をさわらない様に
よく乾かせて、もう一度塗ってみましょう。
★ 同じ様になる→もう一度ふいてみる→よ〜く乾かす!★
上手くいったら全体をうすく塗り上げます。
最初に塗った上の方が、指でさわってみて乾いているようでしたら、2回目【中仕上げ】をします。
季節・気温で乾く時間が変わってきますので、必ず確認します。
☆2回目は少し多めに塗ります。
刷毛を“かたむけて”すべらす様に塗料をのせていきます。
★刷毛の毛さきがつぶれないように、真っ直ぐのびた状態ですべらす様に!!
家具(とくにイスのような家具)は接合部に塗料がたまって、
【ダマ】になったりしやすいので少しずつのばしていきます。
★万が一ダマになってしまっても、塗料をよく落とした刷毛でなでてあげれば、のびていきます。
のばす時は塗料をよく落とした刷毛で!!
全体がよく塗れましたら、一度乾かします。
この段階で、塗料がたまってしまったり、ダマになっている様なところがありましたら、
完全に乾かせて、ペーパーでけずり、表面をなめらかにしておきます。
★完全に乾いていないとペーパーがからんで削れなかったり、ダマの部分が“ボロッ”と取れてしまったりします。
ペーパーをかける時は、よく乾かしてから!!
☆3回目仕上げ塗り
とくに問題が無いようでしたら、仕上げていきます。
また、接合部がダマにならないように、刷毛はすべらす様に塗っていきます。
★2回目よりすこーしだけ塗料をうすめて塗るときれいに仕上がります。
ほんのすこーしだけ!!
思いどおりにきれいに塗り上がりましたら、1日ぐらいおいて、よく乾かせましたら座面を取り付けて完成です。
★仕上がって気になるようなダマができていましたら、
その部分をペーパーで削ってなめらかに(指でさわって塗膜の段差がなくなるくらい)にしておいて、
その部分をうすく何回かにわけて塗れば気になるところだけ補修できます。
【タッチアップ】
刷毛は習字の“ハネ”の時のような使い方で、
まわりに塗料をなじませるように、塗っていきます。
☆使った道具をかたずける。
道具はきれいに掃除しておきましょう。ペイントが終わった刷毛に残っている塗料は
できるだけ新聞紙などに“こすりつけて”ふき取り、次によく洗い流します。
【水性ペイント使用】→水で洗い流します。
【油性ペイント使用】→ペイントうすめ液で洗います。
きれいに洗ったつもりでも、毛さきに残った塗料が“ガチガチ”に固まる事があります。
洗い終わった刷毛(ロ−ラーも)は陰干しして、ビニール袋などに入れて密栓しておけば防ぐことができます。
また、ペイント中でもながく放置していると毛さきが固まります。
気温の高い日なんかはすぐに固まります。
ですから、休憩したりする時は、水性・油性とも水につけておきます。
使う前に水を完全にキレば問題ありません。
塗料容器の中の塗料が、刷毛の毛さき3分の2程度つかるくらいでしたら、塗料につけておいてもいいのですが、
刷毛がベッタリつかると余分なところについた塗料がペイント中に落ちますので、おすすめいたしません。
★余った塗料や、溶剤は好きなところに廃棄せず、各自治体で定められた方法で廃棄します。
最近は塗料をしみ込ます袋や、固まらせる粉等もありますので、安全に環境のことも考えておねがいします。
◆この要領でほかの家具もペイントできます。
好みの家具を好みの色でどんどんペイントして、あなたの生活空間を快適なものに変えていきましょう。
|