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☆ダイオキシンの毒性について☆
ダイオキシンとは?
ダイオキシンは、他の物質を合成したり、今問題となっている廃棄物を焼却する過程で
副産物として発生する毒性の強い化学物質です。
物が燃焼する際には僅かながらも自然に発生すると言われています。
酸素・水素・炭素・塩素の化合物で、210種類程がダイオキシンの仲間に入ります。
ダイオキシン類は、1976年にイタリアのセベソで発生した工場爆発事故の時に、
製造工程で発生したダイオキシン類によって環境が汚染されて、周辺住民に
“皮膚障害”の健康障害が生じました。
それに、ベトナム戦争の時、大量に散布された枯葉剤に不純物として含まれていた事が
大きな問題となりました。
☆ダイオキシンの性質
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他の化学物質や酸、アルカリとは容易に反応しない安定した性質をもっていますが、
太陽からの紫外線で徐々に分解される事がわかっています。
それに、ダイオキシンは、無色無臭の固体で、ほとんど水には溶けませんが、
脂肪などには溶けやすいという性質を持っています。
☆ダイオキシンの毒性
毒性としては、青酸カリの10000倍やサリンの10倍もあるといわれています。
ただ、青酸カリやサリンのような急性毒ではなく、遅延毒性であり、
微量でも世代がまたがるにつれ深刻な悪影響が出ると示唆されています。
ダイオキシン類の発生量は燃焼する物や燃焼温度等によっても異なるのですが、
ごみの焼却時や、工業用の炉でも僅かながら発生しています。
特に今問題となっているのは廃棄物を焼却する過程です。
また、森林火災や火山活動のような自然界でも発生する事があります。
ダイオキシンは1年間に約5,140〜5,300gが
環境中に排出されているといわれています。
日本国における発生源別発生量 (g-TEQ/年) と有害性
・ 一般廃棄物焼却 4,300(80%) 発がん性
・ 産業廃棄物焼却 547〜707(10%) 肝毒性
・ 金属精錬 250 免疫毒性
・ 石油添加剤(潤滑油) 20 生殖毒性
・ たばこの煙 16 生殖毒性
・ 黒液回収ボイラー 3 生殖毒性
・ 木材、廃材の焼却 0.2 生殖毒性
・ 自動車排出ガス 0.07 生殖毒性
ダイオキシン類は、自然界からも発生しています。
これらの毒性は、私たちの子、また、その子と子孫にまで影響を及ばせていきます。
その恐ろしさを良く知り、出来る事があれば取組んで行きたいものです。 |